COLUMN

2020.07.29

WEB媒体が動画のBGMの許可取りするのってほんと大変だけど優しい人多い。(後編)

武藤 武藤

「この曲、動画のBGMに使用したいな」そう思っても、簡単に許諾が下りないのがこの業界。

それを数か月に及び、ひしひしと感じたので記録に残します。

前回の記事(前編)はこちらから↓

WEB媒体が動画のBGMの許可取りするのってほんと大変だけど優しい人多い。(前半)

では後編スタート。

やっと1社と話ができる

熱烈なプレゼンを問い合わせフォームにぶちこみ、やっとつながったのは2社。そのうち1社と話ができるようになりました。

すると

「なるほど。そのような企画であればぜひ賛同させてもらいたいのですが、いかんせん、WEB媒体に許可使用した前例がないんです」

「だから、現段階で何ともお返事ができないという事だけご承知ください」

もう…もうっ!!!!

できれば急ぎ出したいのに!これって振られ文句なの?言葉通り信じて待てばいいの??

それすらよく分からなくなっていたところ

たまたまお仕事をご一緒させていただく機会があった某TV局に、そのことを愚痴ってみました。

「まあ…そりゃそうだろうね」という、これまた辛辣な返答。

聞くと、TV局はレコード会社等と包括契約を結んでいるので、要は毎月使いたい放題なんだとか。

なるほど。

ではうちもその包括契約とやらを結べばいいのかと金額を聞くも、高額すぎて撃沈。

「じゃどうしたらいいのでしょう…。ここまで来たらもはや意地でどうにかしたいんですけど」

「自分もWEBに許可したって聞いたことないから、何とも言えないけども。まあ検討結果を待ってみたらどうでしょう」

確かに。

まとう。待つしかない。

待った結果、また待つことに

待ちました。それはそれは待ちました。

そして結果

「無事、弊社(レコード会社)の稟議に通りました」という連絡が!!!

やった!!!万歳!!これで記事アップできる!!!!!と喜び、メールをスクロールしたところ

「あとは、アーティストの所属事務所に許可取りが必要です。」

なんかい!!!まだせなんのか!!

仕方ない。

てなわけで、今度はアーティスト所属事務所に最初からアポ取り&交渉。

これもレコード会社同様、前例がないことで非常に困惑させてしまいましたが、企画書やデモ動画、会社の媒体資料などを提出し、どうにか稟議にあげてもらえることに。

これ、あくまで肌感覚なのですが

うちが一応会社というか企業なので、ここまで話を聞いてもらえた感はあります。

なので、例えばユーチューバーなどの個人の方であれば、やはりまだまだ使用許可取りは困難を極めるのではないでしょうか。

再度待った結果

再度待った結果、やっと…やっと!!!所属事務所、および曲の著作権を所有している会社にも許可が下りました!この時点で4月申込みからはや3カ月。

何が最短ルートなのか分からないですが、とりあえず私は1曲の使用許可3カ月かかりました。

あとはジャスラックの手続きですが、これは電話すればすぐに繋がりますし、事前に使用までの流れを直接聞いていたので問題なく2日~3日程度で許可取りは終了しました。

いや長かった。

とにかく長かった。

しかし、海の者とも山の者とも分からない、聞いたこともないローカルWEB媒体であっても、しかるべき手順を踏めばどうにかこうにか許可取りはできる、という事は証明できました。

本当に東京の人優しい。

ありがとう東京の人。

なんなら無知がゆえに、不躾な物言いになってしまっていたかと今となれば思うのですが、優しく対応してくれました。

ありがてえ。

長くなりましたが、許可取りの流れはこんな感じです。

全く参考にならないでしょうけども。

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ライター紹介

武藤

武藤 佑香里

松坂世代で阿蘇生まれ、熊本市在住。
年齢を重ねたものの、いまだ何かが分かった訳でもなく。ただ迷いつつ、でもがむしゃらに手探りでどーにかこーにか生きております。
元金融なのに計算があまり好きではありません。四十肩防止で毎朝ラジオ体操が日課(にしたい)。

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