COLUMN

2020.08.06

お客様は神様じゃない。

武藤 武藤

朝の情報番組を見ていたら、「レジハラ」たるものがニュースに取り上げられていました。

内容はサラッとしか見ていないけれど、ざっくり言えば

レジ袋はいらない、と言った客に対し、店員がシールを貼ったことで暴言を吐いていた動画。

もう、たまがるよね。

で、また驚いたのが

「普通は、お客様に対し”シールを貼ってもよろしいですか?”って聞くだろう!(うろ覚えですが、大体こんな内容)」

まあ本人なりに様々な事情があったにせよ、私が個人的に気になったのが、この「お客様に対し」という文言。

この状況下での「お客様」は自分のことであろう。

自分称に「様」ってつけるあたり、お客様は神様だ神話が根付いているのではないかと感じた。

昔から言いますよね。「お客様は神様だ」。

でも、違いますよね。対等な人間です。

お客様は神様なのか

買い物に行って、店員さんと接するとき「この店に対し、金を使ってやっている」なんて思う人なんて、どの程度いるのでしょうか。

必要な物を揃えるため、店側はリサーチなり在庫管理などをして発注をかける。

商品が届き次第、検品を行い、必要数を商品棚に並べる。

商品をスムーズに購入できるよう、品出しも行う。

必要な人が、できる限りストレスなく購入できるよう、人材も設置し、レジ業務を行う。

目に見えていないだけで、店舗側はこんだけのアクションを起こしている訳です。それもすべては「気持ちよく買い物をしていただくために」という善意の心。

それに対し「客は神」はあまりに時代錯誤なんじゃないかと思うのです。

少し落ち着こう

今回はたまたまレジでのハラスメントの話でしたが、他の事案でも似たような事は起きます。

この前は確か「自粛警察」。

今までどおりの生活ができない、これがストレスの根源であろうけれど、そんなのは皆同じなはずなんです。

「あー自分ちょっと今イラついてるな」「やべーな」って自分で気づける人って、そうそういません。つまりは誰しも意図せず、店員さんであったり、個人の見解を述べられない人に当たってしまう可能性があるのです。

もう少し、落ち着きましょう。

難しいけども。

個人的にはそんな場面に出くわしたら

スマートに助けに入ってあげられるシミュレーションを具体的に思案したいと思います。勇気をもって。

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ライター紹介

武藤

武藤 佑香里

松坂世代で阿蘇生まれ、熊本市在住。
年齢を重ねたものの、いまだ何かが分かった訳でもなく。ただ迷いつつ、でもがむしゃらに手探りでどーにかこーにか生きております。
元金融なのに計算があまり好きではありません。四十肩防止で毎朝ラジオ体操が日課(にしたい)。

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