COLUMN

2020.05.20

いい文章には視点が重要

株式会社河内研究所 株式会社河内研究所

私達は、毎日たくさんの文章に囲まれて生きています。
しかし、人に伝わる文章を書くということは、案外難しいものです。

自分ではうまく表現できたと思っていても、相手にはなかなか伝わらなかったり、
思いもよらない解釈をされてトラブルになってしまったり……。

そこで今回は、いい文章とはどういうものなのかについてお話したいと思います。

読み手の視点に立って文章を書く

一般的によく聞く、読みずらいと言われる文章には”ある特徴”があります。

・文法の間違えや誤字脱字が多い。
・読み手の知りたい情報が抜け、不要な文章が多い。
・話し言葉で文章を書き内容にまとまりがなく理解がしづらい。

筆者本人は頭の中で理解できていることでも、読み手からすると疑問に感じてしまう場合もあります。このような場合に多いのが、要素の抜け落ちです。よく小学校低学年の子どもたちと話したりすると、本人たちはある出来事について早く伝えようと興奮し、「結局、誰がどうしたの?」と聞き返さないといけない事はありませんか?

大人でもたまにやってしまいがちですが、「誰(何)が・いつ・どこで・何を(に)・どのように・どうした」という文章の要素を省略して話してしまう事があります。

例えば、「3名様以上のご予約で、500円キャッシュバックさせて頂きます。」と言われたらどうでしょうか?
この場合、キャッシュバックを受けられるのは3人なのか?それとも、合計金額から500円だけが戻ってくるのか?2つの事が考えられます。

話ている本人にはわかっていても、初めて聞いた人にはなかなか理解ができません。
しかし、自分が説明を受ける側としてと考えて話すと「合計金額から」もしくは、「おひとり様」という言葉を付け加えることが出来ます。この言葉があるのと無いのとでは、伝わり方が全く変わってきます。

まとめ

いい文章とは、受け取る側の立場に立って文章を書いているかが大事です。
いかに、読み手の思考を先回りして知りたい情報を伝えられているか?疑問点はないだろうか?書き終わったら再度チェックしてみて下さい。

読み手は、知らないのが当たり前。
内容を一番よく理解している筆者が伝えたい事だけではなく、読み手が知りたいと思っている事にも目を向けて書くことでより一層”いい文章”が書けるのではないでしょうか?

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