コラム
COLUMN
「死ぬ気でやる」より「死ぬ」ほうが簡単【自殺抑止動画】
先週は「性」。今週は「生」について考える。
僕だけが悲しい、ただただ悲しい結末になった。
やろうとしたこと
ビルの屋上からスマホを録画状態にして落とす。
その景色を見れば、落ちることへの恐怖心が芽生えるのではないか。ゆくゆくは自殺抑止につながるのでは?
と思った。
実践した
まずは、スマホを釣り糸でグルグル巻きにした。
「釣り糸」お判りいただけるだろうか?
ちなみに貼ってあるシール「AYUMI’S BAR」は、僕の妹がやってるBARである。
釣り糸に繋がれたスマホを下に垂らし、地面より手前で止まるよう長さを調節した。
手すりに結び付け、準備万端。
ビデオモードにして、録画開始。
いかにも、屋上の手すりを超える自殺者のごとき演出をして
スマホをその手から離した。
真っ逆さまに落ちて行った。
無事に撮れているだろうか。
屋上からスマホを垂らして盗撮してると思われてはいけないので、そそくさと階段を降りスマホを回収に向かった。
あれ?
どうしてスマホが
地面に?
背筋が凍り、指先の感覚がなくなっていくのが分かった。
ゆっくりと近づき、拾い上げようとしたその時
啞。
糸が切れていた。
うつ伏せになっていたスマホを拾い上げて
ひっくり返した
思いました。
人も糸が切れた時に、落ちてしまうんだと。
そして
粉々になった画面は、落ちた本人の体を表してるのではなく、
残された家族や友達の心を表してるんだと。
見上げると、雨が降ってきました。
眼鏡に4粒ほど雨が落ちた時に、心に決めました。
リベンジしてやる。
ミスチルが歌ってる「鏡の中の男に今、復讐を誓う」って
己のやらかしてしまったことを悔い改めたり、反省するんではなく
リベンジしてやると思えば、
「生きる理由」になるんじゃないかな。
死ぬ気で挑まなくていい、あの時こうだったよなぁと思い返しながら次はこうしてみようって、自分自身を俯瞰で見ながら他人事のように。
いっつも死ぬ気で挑んでたら、死ぬよ。
だから、来週はリベンジします。
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ライター紹介
伊藤 匠
とにかく多趣味な流離のジャパニーズサラリーマン。
なによりも音楽をこよなく愛しすぎて、◯も×もつかず49年間独身。深夜によく流れてる未知書◯のCMを見たことがあるでしょうか?あのCMで真ん中を走ってるのが私です。
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