COLUMN

2020.06.16

広告が買われる時代 コンテンツ化した広告は消費者が買い求める

山田 山田

広告って、企業などがお金を払ってテレビや新聞、看板、Webなどに情報を掲載し、消費者に届けるものというのが一般的な考えです。

ですが、広告として発信された内容がコンテンツとして優れていると、その広告を目当てに媒体を買うという現象が起きるのです。それだけ、コンテンツが重要だと言うわけです。

スマートフォン向けゲーム「Fate/Grand Order」が全国各都市の地方紙に広告を掲載

人気スマートフォン向けゲーム「Fate/Grand Order」が、リリース5周年を記念して、各都道府県の地方紙に両面広告を出しています。地域ことに順次掲載しており、全都道府県を網羅するそうです。

これは、熊本日日新聞に掲載された広告です。

阿蘇山の火口の写真にゲーム内で登場するキャラクターが登場しています。このようにご当地の観光スポットと組み合わせた広告を各都道府県ごとに掲載しているのです。

両面カラーで、単純に1回1000万円として、48回(東京のみ2紙掲載)で、4億8千万円…。とんでもない広告費です。

しかし、この広告の影響で、普段新聞を購読していない層の消費者が新聞を買い求め、コンビニ等では売り切れが続出。転売が横行したほか、他県から購入の申し込みが続出するなど大騒ぎになっているそうです。私も3件コンビニを回って見つけました。

広告という形であれ、人気コンテンツがいかに売上に寄与するのか、はっきり分かる事例です。

動画再生数3700万回 テレビCMのダイジェスト版

熊本がロケ地となった「午後の紅茶」のテレビCMを覚えているでしょうか?

そのCMを編集したフルバージョンの動画がYouTubeで3700万回以上再生されています。

広告を3700万回もの数になるまで、自分の意思で再生した人たちがいるのです。

青春を感じさせる映像に、人気の曲を人気のアーティストがカバーし、話題性抜群。

テレビCMも複数のパートに分かれて放送されたので、1度にすべてを見れるということで、注目を浴び、未だに再生数が伸び続けています。

映像としてのコンテンツ力から、消費者から見に来てくれるCMとなっています。

広告もコンテンツ 話題になる仕掛けが必要

広告も、ただ流せばいいというわけではありません。

例えば、人気のアーティストやコンテンツとのコラボもいいでしょう。話題となるような斬新な企画もいいでしょう。

「あ、◯◯が出てる!」とテレビCMを見ちゃうことってありませんか?それを様々な広告で、多様な手法で展開していく必要があるのです。

近年では広告の量も増え、広告疲れを起こしている消費者も多くなっています。広告というだけで嫌悪感を持つ人も少なくありません。

そんな中だからこそ、消費者から見に来てくれるようなコンテンツとして、広告を作りましょう!

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ライター紹介

山田

山田 桂士

マーケティング事業部ディレクター。前職は地方経済雑誌の記者。
戦略立案のほか、記事の校正作業や、編集全般を行っています。
夜眠るのが得意で、朝起きるのが苦手です。
人口減少という社会問題と、毛髪減少という個人の問題の解決が急務と考えています。

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