コラム
COLUMN
愛犬が散歩を拒否するので死んだふりした
我が家には元保護犬「あんこ」ちゃんという、とてもとてもかわいい雑種(3歳メス)がおります。
非常に乙女で、とても怖がりさん。
特にトラックやごみ収集車なんて散歩中に居ようもんなら、まさにしっぽ巻いて逃げ出すほど。
新入りの保護猫にパンチくらっても、静かに受け止める。それがあんこちゃん。
そのため、あんこちゃんの散歩コースは大きな車が通らない田んぼ道、なおかつ人通りが少ない時間帯にして楽しく散歩ライフを楽しんでおります。
しかし、ある日を境に散歩を熱烈拒否するように。
この奮闘記を備忘録として記したいと思います。
病気なのかも
まず考えたのが「どこか体調が悪いんじゃないか」という点。
素人目ではご飯はバクバク食べるし元気に見えるけど、今までキャッキャして散歩してたのに突然行かなくなるなんてどこかしら辛いんじゃないかと。
そこで、そそくさと動物病院に連れていき、諸々を説明し、診察を受けてみました。
しかし色んな検査をするも異常なし。なんならすこぶる元気。
「じゃなんで急に散歩嫌がるようになったんでしょう」
「うーん。まあ他のワンちゃんでもそうなんですけどね。多分あんこちゃんただの寒がり」
寒 が り
なんということでしょう。ゆきやこんこでも「いーぬはよろこび庭かけまわり」って言ってんのに、あんこちゃんはまさかの寒がり。
まあそんなことを繰り返していたら季節もうつろい、朝からもどんどん温かくなってきたので
以前のように散歩拒否するようなことは少なくなりました。一安心。
温かくなっても嫌がる
しかし調子よく散歩できたのは数日。また「いやよ」と拒否するようになってしまいました。
なんなら散歩してたら汗ばむくらいの気温なのに。まだ寒いの!?いやそんなはずは…と思うもテコでも動かないあんこちゃん。
苦肉の策で、道の真ん中で死んだふりをしてみました。
すると、まったく動かなかったあんこちゃんが「どうしたの」と駆け寄ってきて、ベロベロ顔をなめるではないですか。
これは使える。
また数メートル先で死んだふり
↓
駆け寄る
↓
死んだふり
これを延々と繰り返すことで、歩く距離が伸びてきました。これはいいアイディアを思いついたものだ。
ご近所さんからは「あらら」って顔されますがそんなことはどうでもいい。
あんこちゃんが歩けるならば、白い目でみられようがヒソヒソされようが知ったことではない。
そして繰り返すこと数日
どんどん死んだふりの回数を減らしても歩くようになってきたので、いい傾向だとこれまたご満悦になっていました。
死んだふりを覚えた
あんこちゃんなりに不思議だったのでしょうね。
突然、道端でバタンと倒れる私のことが。
また「散歩いくよ」「行かない」を繰り返していたある日、突然あんこちゃんが道のど真ん中でお腹丸出しでぶっ倒れました。
は!!??と思って近寄ると
ニコニコ尻尾振って立ち上がる。
「なんかい!行くよ」
バタン
…あれこれ既視感。
まさかあんこちゃん、倒れたら誰か来てくれると覚えたのか…
違う違う!!!そうじゃない!!!!
そこ覚えてほしくて道に倒れていたわけじゃないんだ!
かわいいよ、あんこちゃん
その後もなんだかんだ、まだ攻防を続けております。
ちなみに主人が行くときにはまったくそんな素振りもなければ、散歩拒否もしないんだとか。
くっそアレか。
人間選んでいるってことか。
しかし
次男が怒られて泣いているときには、誰よりも先に寄って慰めたり
ベロベロなめて起こしたり。
悔しいながらもこんな互いが死んだふりをする散歩もなかなかないので、しばらく続けていこうかなと思います。
もしこれから年をとって歩けなくなったとしたら、どこまでも抱っこするよ。
限られた時間を一緒に楽しく生きようね。
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ライター紹介
武藤 佑香里
松坂世代で阿蘇生まれ、熊本市在住。
年齢を重ねたものの、いまだ何かが分かった訳でもなく。ただ迷いつつ、でもがむしゃらに手探りでどーにかこーにか生きております。
元金融なのに計算があまり好きではありません。四十肩防止で毎朝ラジオ体操が日課(にしたい)。
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