勝手な自己分析ですが、前々から思っていたことがあります。

それが

私、女性ホルモン足りんくない？？問題

いやこれ本当に20代の頃から思っていたんですよ。

なので、やたらザクロや豆乳を摂取したりしていたんですが、どーもこーも、いわゆる一般的な「女性のキラキラ感」が出ない。

20代の頃ですらこれですからね。年齢を重ねればますます顕著なものです。

もうこれどうすりゃいいんだ。

恋でもすればいいのか。

しかし一応、既婚者。

理想としては、行きつけの魚屋さんを作り、「もう！あの魚屋さん素敵！！」と魚屋の兄さんに恋をするという方法ですが、私の行動範囲内にそもそも魚屋がない。

…という話を、事務所でしたところ、伊藤から

「きっと”かわいい”とかそういう言葉を言われればいいんですよ」というアドバイスを得た。

なるほど。それは名案。

しかしまたここで壁にぶち当たる。

かわいいって言ってくれる人がそもそもおらん説。

そこで、事務所で隣に座っている山田に「私のことを1日1回、かわいいと言って欲しい」と頼んだところ

露骨に無になる始末。

しかしここで諦めるわけにはいかない。山田の無なんて日常茶飯事だ。

私は、いかに「かわいい」この四文字を言うだけで山田に対し、有益になるのかを全力でプレゼンした。プレゼン内容は以下のとおり。

• ・私のホルモンが満たされれば、あなたの大根への愛の話も優しく微笑んで聞くことができる
• ・ひいては、チーム全体の雰囲気も穏やかになり、ますます仕事に集中できる環境となる
• ・思っていなくてもいいじゃないか。「かわいい」この四文字を私に毎日言い続けるだけで、結果、あなたが過ごしやすい環境となる。

…まあ、このようなことをつらつらと言ったところ、しぶしぶではありますが了承を得ることができた（それも失礼な話だな。今気づいたぞ山田）

とにもかくにも

そこから先、毎日私は「かわいい」と言わせることを強要した。パワハラババアだとののしられてもかまわない。私にはホルモンが必要なのだ。

しかし、山田は基本的に、自分に興味がない出来事に関し、すぐに忘れる。

そのため「はい！今！今かわいいって言え」とタイミングまで強要しなくてはならないという、余計な手間は発生したものの、これも致し方のない話。

すべてはホルモン活性化のため。

最初は「ムトウ　サン　カワイイ　ネ」と、AIだってまだなめらかに発音するぞと言いたくなるほどのカタコトだったが、回数を重ねるごとに、カタコトから通常言語へ。

そして笑顔をつけて「かわいいね！」と言えるまでに進化した。

素晴らしいことではないか。立派だ。

あんなAI以下だった「カワイイ　ネ」が、ベストタイミングで「武藤さん！かわいい」と笑顔のオプションまでついてくるようになった。山田の進化だ。

しかし山田は進化したが、私のホルモンは変わる事はなかった。

きっと「かわいい」という言葉は、自身も好意を持っている相手から言われないと、まったく意味を成しえないのだ。

結果

私は変わらず

山田の言語力だけが上がった

現場からは以上です。