COLUMN

2020.07.28

勢いだけじゃダメ!通信販売を始める前に考えるべき大切なこと

山田 山田

近年、通信販売の利用者が増えている中、新型コロナウイルスの影響で売上確保のために新たに挑戦する方も増えています。でも、通販ってとりあえず始めてみたらなんとなく売れるってほど簡単なものではないんです。そこで今回は新しく通信販売を始める前、知識やノウハウ以前に、最低限決めておきたいことをお伝えします!

もしも喫茶店が自家焙煎豆の通販を始めようと思ったら

今回は、自家焙煎のコーヒー豆を通信販売で売っていきたい!!と考えている喫茶店を例に考えていきたいと思います!

先にぶっちゃけますと、これ、結構難しい案件なんです。

ちょっと検索すると、コーヒー豆の通販なんていくらでも出てきます。長年通信販売を続けている老舗もあれば、薄利多売で良質な豆を安価で販売しているサイトもあります。

その市場にいきなり乗り込んで、それも「できるだけコストはかけずに…」なんて思っているとまったく売れないんです。

これは、コーヒー豆に限らず、ほとんどの商材で同じことが言えるでしょう。

では、どうしたらいいのか考えてみましょう。

新規顧客を獲得か、リピーターを獲得か

通信販売を始める理由は、大きく2つに別れます。

  1. これまで縁のなかった新規顧客を獲得するため、実店舗のみの販売から通信販売によって商圏を拡大する目的
  2. 既存の顧客がわざわざ来店しなくても購入できるようにすることで、リピート率や購入頻度を向上させる目的

もちろん、他にも目的はあると思いますが、このどちらかが多いでしょう。まずは、ここをはっきりさせて置かなければ、戦略が立てられません。

1を想定して通販を始めようと考えていることが多いのですが、商圏が広がる分、競合も多いので消費者の目につくことは難しいです。一気に売上を伸ばしたいのであれば、相応の広告費が必要となりますが、個人の喫茶店では現実的な金額とは言えません。

長期的にSNS等を駆使ししながら、半年~1年かけて根気強く売上を伸ばしていく戦略が必要となります。

それに比べて、2は比較的始めやすく、既存のお客さんに案内していくことで必要に応じて利用者を増やすことができます。この時、注意したいのは通販サイトの使いやすさ。店舗に行ったほうが楽、というレベルだとあまり意味を成しません。

逆に、使いやすくお得感もあるのであれば、口コミで広がり来店したことのない客層の獲得に繋がるでしょう。

現実的な通販サイトの運用方法は?

今回の喫茶店のケースでは、最初から新規顧客を獲得していこう!というのは予算的に現実的ではありません。まずは、2のパターンの既存客の利用から獲得しつつ、時間をかけて徐々に売上を伸ばしていく戦略がいいでしょう。

通信販売で大切なのは、信頼感とブランディングです。

利用者が多いほど信頼できるのはもちろんですが、サイトの作りや情報によっても変わってきます。

また、サイト上やSNSで積極的に商品のストーリーや利用シーンなどを紹介し、ブランドとして確立させていく必要もあるでしょう。

今回の例では、常連客らに周知しつつ、SNSで焙煎している様子の動画を公開したり、豆の産地についてのエピソードを紹介したり、保存方法やコーヒーに合うお菓子を紹介してみてもいいでしょう。そうすることで、お店の雰囲気やテイストにあった見込み顧客の目に触れる機会も増えます。

通信販売は試行錯誤

広告予算をかけて売上につなげる場合も、時間をかけて徐々に売上を伸ばしていく場合も、試行錯誤が必須です。

これをやれば必ず売上に繋がる!といった方法は存在しません。

自社の強みと商品、市場を分析し、少しずつ調整して売上につなげていく覚悟が必要です!

戦略設計や分析、アドバイスは弊社でも行っておりますので、通信販売でお悩みの方はご相談ください!

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ライター紹介

山田

山田 桂士

マーケティング事業部ディレクター。前職は地方経済雑誌の記者。
戦略立案のほか、記事の校正作業や、編集全般を行っています。
夜眠るのが得意で、朝起きるのが苦手です。
人口減少という社会問題と、毛髪減少という個人の問題の解決が急務と考えています。

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