COLUMN

2020.03.03

「一度起きた事実は消せない」炎上した後、信用を取り戻す方法は?

山田 山田

SNSというツールで個人も企業も簡単に情報発信できるようになったことで、

認知度向上や見込み顧客獲得の幅が広がった反面、内容をあまり精査せず発信してしまうリスクが増え、

個人、企業問わず「炎上」するリスクが増えてしまいました。

投稿を削除しても後の祭。画像や映像として保存され加速度的に拡散されてしまいます。

一度、炎上して損なった信用は簡単には元には戻りません。

では、もし、炎上した場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

炎上リスクを負った場合、先に謝る。

一度犯した失態は、どうあがいても消すことはできません。

例えば、内部情報の流出、失言、誤情報の発信なども一度出てしまったら消せません。

なので、まずは投稿の削除とともに、炎上する前に先に謝罪することが大切です。

それは、昨夜、私が事務所の観葉植物を転落させて、ぶちまけてしまった事実が消せないのと同じです。

仕事のミスは優しくフォローしてくれても、こういう失態はなぜかネチネチ言われる気がして素直に言い出せません。

ですが、この事実は消せません。

これを必死にごまかそうとしても、元通りにはならないのです。

きれいに直立していた植物が、パカッと開いてしまいました。これではいずれバレて怒られてしまいます。

しかし、バレる(炎上する)前に謝れば良いのです。先に謝ったもの勝ちです。これはビジネス面でも言えることです。

そして、謝罪の際に言い訳は一切入れてはいけません。言い訳するとさらなる火種になってしまいます。

ですので、この場をお借りして謝罪します。

この度は私の不注意により、観葉植物を倒してしまい、深くお詫び申し上げます

平素より観葉植物に癒やされていた皆様の想いを踏みにじる行為であり、決して許されるものではございません。

ことの経緯は、昨夜未明、ウォーターサーバーを利用した際に、葉をコートに巻き込んだことに気付かず、そのまま移動してしまったためです。

端っこのバランスが悪いところに置いてあったとはいえ、原因は私でございます。

第三者委員会を立ち上げ原因解明と再発防止策を講じていく所存でございます。

今回の件を深く受け止め今後はより一層務めて参ります。

青部分が不要な言い訳です。保身に走りこの文面を入れるとさらに炎上してしまう恐れがあるので辞めましょう。

気付かずに炎上したら誠意を示す

炎上した後に気付いた場合、投稿などの削除、謝罪はもちろんですが、その後の対応が大切です。

「放っておけば収まるだろう」とたかをくくった態度はバレてしまいます。

このような場合、誠意ある対応が逆に好感を与えることもあります。

補償や個別対応など誠意を込めて取り組みましょう。

また、社員や関係者が独自の視点で弁明してしまうと、公式発表と異なる内容が広まり事態が悪化してしまう恐れがあります。

認識の統一と無闇に関連情報を発信しないように社内に通達しておきましょう。

企業における炎上リスク

どれだけ注意していても、炎上は常に起こる可能性があります。

受け手側の感じる印象や、偶発的な時事的問題もあります。

炎上のリスクがあると感じた場合は事前に「不謹慎かもしれませんが~」「専門化の監修のもと~」など、保険を準備しておくと良いでしょう。

また、企業の目が届かない社員個人のSNSの炎上なども頻繁に起きています。

ですが、炎上を恐れて企業活動が臆病になってしまうと、本来必要な施策が打てなくなる可能性もあります。

事前に炎上リスクがあると分かっている場合は、しっかり予防線を張り、

もしも炎上した場合には、誠意ある対応をしましょう。

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ライター紹介

山田

山田 桂士

マーケティング事業部ディレクター。前職は地方経済雑誌の記者。
戦略立案のほか、記事の校正作業や、編集全般を行っています。
夜眠るのが得意で、朝起きるのが苦手です。
人口減少という社会問題と、毛髪減少という個人の問題の解決が急務と考えています。

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