コラム
COLUMN
改めて家庭でできる災害に対する備えを
2020年7月に熊本のみならず、九州全域に被害をもたらした大雨。
「○○年に1度の」
「過去に経験がない」
このような言葉がニュースでも飛び交っています。
しかし人間、自身が体験したことがないものに対して、具体的な想像力は働きにくいものです。
でも「まさかこんな事になるとは」は、無事だったから言えること。
これから先も自然とは付き合っていかなくてはならない以上、改めてここで家庭でできる災害に対する備えはどのようにすればいいのかを確認してみましょう。
避難場所を明確に共有
水害に関わらず、地震などもいつ何時発生するのか分かりません。たまたま家族が全員揃っている時間帯であればいいのですが、平日の昼間であれば学校であったり職場であったり、各々の場所で過ごしています。
そのため事前に、家族で避難場所を明確に共有しておくことが重要です。
お子さんには「絶対に、何があっても迎えに行くから1人で行動しないこと」など、具体的な指示を出しておくと安心です。
家族の電話番号等を改めて確認
避難先を決めていたとしても、場合によっては移動を余儀なくされることも想定されます。
そこで使えるのが「災害用伝言板」。
どこにいるかなどの情報をメッセージに残しておくことができるのですが、NTTまたは携帯キャリアの災害用伝言板は「電話番号を知っている人」もしくは「メールアドレスをしっている人」のみ、発信が可能なんです。
つまり、電話番号もしくはメールアドレスに変更があれば、とたんに連絡をとる術がなくなってしまいます。
スマホの中の電話帳のみですと、万が一スマホを紛失もしくは水没したときには確認できなくなる恐れがあるので、アナログではありますが手帳などに書き記していたほうがいいでしょう。
水のうの準備
水害で最も心配になるのは、やはり浸水です。
とはいえ、普段から自宅に土のうを準備している人は少数派ですし、何より重くて仕方ありません。そこで自宅にあるゴミ袋などに水をいれた「水のう」が代替品として役に立ちます。
作り方は簡単。
ゴミ袋やレジ袋を2重にし、中に水をいれ、固く縛ります。これだけでOK。「より強度を」という事であればダンボールの中に作った水のうをいれておくと破れにくくなります。
防災リュックを確認
防災リュックを購入したはいいけれど、最近中身を確認していない、というご家庭ならば即座に確認しましょう。
ひょっとしたら非常食の賞味期限が切れていたり、懐中電灯の電池が切れているかもしれません。せっかく準備したのにいざという時に使用できなければ意味がありません。
定期的に中身のチェックをするよう心掛けましょう。
自分の経験を過信しない
「昔もこの程度の雨はあった」「年寄じゃないんだから、ヤバいと思ったら自己判断ですぐに逃げられる」など、過去の体験を過信しすぎるのは危険です。
線状降水帯に入ったら、ものの数分で想像以上に水量が増えます。
もし河川が氾濫してしまえば、どんなに全力で逃げたとしても水が流れるスピードには勝てません。
そのため、迷わず事前に避難することが重要です。
それで何もなければそれに越したことはありません。「あのときこうしておけば」と後悔するよりも、先に自衛していきましょう。
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ライター紹介
武藤 佑香里
松坂世代で阿蘇生まれ、熊本市在住。
年齢を重ねたものの、いまだ何かが分かった訳でもなく。ただ迷いつつ、でもがむしゃらに手探りでどーにかこーにか生きております。
元金融なのに計算があまり好きではありません。四十肩防止で毎朝ラジオ体操が日課(にしたい)。
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