COLUMN

2020.05.22

サブスクリプションにみる価値観の変化

森川峻輔 森川峻輔

昨今急激にシェアを広げているビジネスモデルの一つとしてサブスクリプションサービスが挙げられます。

通称サブスクと呼ばれるサービスですが、利用されている方も多いのではないでしょうか?

代表的なエンタメ系サービスのNetflixは2020年1~3月期に会員が1500万人増となったようです。新型コロナウイルスへの対策として自宅で過ごす方が増え、その影響で急激に会員が増加したそう。

私も数年前から複数利用しているサブスクリプションですが、近年ここまで人気を広げている理由とは。

そもそもサブスクリプションとは?

人気を広げているとは言っても、まだご存知ない方やぼんやりとしかサービスの内容がわからない方もいらっしゃると思います。

そもそもこのサブスクリプションは、一言で説明すると「定額制」です。

商品やサービスに代金を直接お支払するのではなく、サービスを利用する期間に対して代金をお支払いすることを指します。

近年生まれたサービスというわけではなく、新聞の定期購読など昔から存在するサービスの一つです。

流行りのサブスクリプション

冒頭で申し上げたNetflixの他にHuluU-NEXTDAZNなどは代表的な動画配信サービスとなります。それぞれ映画・ドラマやスポーツ配信と強みが異なり、配信数やジャンルによって差別化されています。スマートフォンでの鑑賞だけでなくテレビに繋げて鑑賞する方も多いです。

音楽配信サービスとしてはApple MusicLINE MUSICSpotfyなどが人気です。これらのサービスもそれぞれ音質や楽曲数、連携サービスによって強みが異なります。

これらの動画配信サービスや音楽配信サービスに買い物サービスも掛け合わせた複合型サブスクのAmazon Primeも人気です。その他にも最近は車の乗り放題やファッションレンタル、カフェで利用できるドリンクの定額サービスなども人気を上げてきています。

こんな変わり種なサービスも

先ほど流行りのサブスクリプションをご紹介しましたが、世の中にはまだ広く知られていないサービスも多々あります。

男性の私にはあまり縁の無いものですが、コスメ用品のサブスクでBLOOM BOXというものもあるようです。ビューティアドバイザーの方が数あるブランドの中から自分にピッタリのコスメを毎月4~5ブランド分セレクトしボックスに詰めてお届けされるとのこと。女性の方にはありがたいものかもしれませんね。

他にも毎月ネクタイをレンタルするスマタイというものも。こちらはスタイリストの方が利用者に合わせてセレクトしたネクタイをお届けし、クリーニング不要で返却できるサービスのようです。仕事のネクタイを一々選ぶのが面倒臭いと感じる男性は利用してみてもいいかもしれません。

なぜ流行りはじめたのか

昔から存在したサービスとは言っても現代ほど種類も多くはなく、ここまで流行っていたとは言えなかったはず。

一昔前なら商品とは代金を支払い永続的に「所有」するものであり、サービスは「その場かぎり」で受けることが当たり前でした。

「所有」することへの価値が薄れつつある現代において、サブスクリプションの流行は必然だったのかもしれません。より一層我々の価値観の変化を顕著にしたようにも感じます。

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ライター紹介

森川峻輔

森川 峻輔

前職は不動産管理職。熊本の土地柄はお任せあれ。
映画を愛し、今でも劇場へ月4~5回は足を運び鑑賞した映画はすべて記録しています。観た日付、本数を記録しています。その数、年間250本。
企業・店舗の魅力を丁寧にヒアリングし、世の中に広めていくお手伝いをいたします。

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