COLUMN

2021.09.22

広告は消費者にとって悪なのか?消費者の広告疲れ 飽きさせない広告の作り方

山田 山田

情報にあふれる現代社会、普通に暮らしていて広告を目にしない日はありません。情報端末が増え、広告の発信方法を細分化されありとあらゆるシーンで広告を目にするようになりました。企業としてはブランドや商品・サービス向上のためにコストをかけて発信している広告。ですが、情報過多の世の中では広告を目にすることに消費者が疲れてしまっています。広告に対して嫌悪感を抱かれてしまえば逆効果になってしまうこともあります。そこで、今回は広告疲れを起こした消費者に効果的に広告を届ける手法をお伝えします。

広告は消費者にとって悪なのか

例えば、テレビを見ているとき、もしくはYouTubeなどの動画配信サイトで動画を見ているとき、視聴中に広告が挟まることがありますよね。このとき大多数の視聴者の感情は「広告うぜぇぇぇぇ」だと思います。YouTubeなら5秒程度、テレビであれば15秒程度。それが複数回視聴しているコンテンツの長さから言えば短い時間ではありますが、集中力が途切れてしまったり、「早く続きが観たい」という感情を阻害されストレスに感じるのです。

ですが、これは自分にとって不要な情報を強制的に押し付けられることで感じる不快感です。

サービスを提供する側からしてみれば「無料で提供しているんだから広告くらい観て!!」と思うかもしれませんが、消費者からしたら知ったこっちゃありません。

こうしてみると、消費者にとって、広告は悪のように思えるかもしれませんが、必ずしも広告=悪ではないのです。

分かりやすい例でいえば、主婦にとってスーパーの特売チラシなどは積極的に欲しいものです。つまり必要な情報は広告であれ欲しいのです。しかしながら、目に入る広告のうち本当に自分が必要としている情報はごくわずか。それ故、煩わしさを感じてしまうのです。

ターゲティングの失敗は媒体の信頼を損ねる

大切なのは、自社の製品・サービスを必要としている消費者に必要な情報を適格に届けられるか、という点です。

私は30代の男ですが、YouTubeを視聴しているときにエステ系の広告が出てきたことがあります。いや、どんなターゲティングしてんねんと全力でツッコみたくなりました。

安い賃貸で暮らしているのに、ポストに高級マンションのチラシが入っていて「買えるわけないだろ」と切ない気持ちになることも日常茶飯事です。結果として、ポストに入っているチラシはまとめてゴミ箱行きになることも増えました。

これは完全にターゲティングに失敗している例です。物量作戦なのでしょうが、結果的に消費者の広告疲れを加速させているのです。チラシに欲しい情報が無いと感じるとそもそも見ることさえしなくなってしまうんです。

広告には良いことばかり載っている=信頼できない

次に、広告は「良いことばかり載っている」という点です。

もちろん、自社製品のデメリットをお金をかけてまで発信する意味は基本的にないのですが、「広告だから、いいことばっかり書いてあるんでしょ」という先入観があるのです。

テレビ番組で紹介された食べ物がことごとく美味しくなければ、そもそもそのテレビ番組が信頼されなくなってしまいます。

うさんくさい広告ばかり載っている媒体であれば、その媒体の信頼性も損なうのです。

メリットばかり並べてゴリ押しすると、結果として「やらせなのかも」と思われてしまうのです。

広告とはいえ、信頼感を担保していくことは重要です。

広告のコンテンツとしての魅力

では、どうすれば煩わしいと思われず広告を発信していけるのでしょうか。

それは、広告を一つのコンテンツとして捉え「広告なのに面白い」と思ってもらうことです。

有名所でいえば、ポカリスエットのテレビCMなどは広告でありながら映像作品として毎回注目を集めていますよね。


このテレビCMは、YouTubeに投稿された動画が約600万回再生されています。

広告でありながら自主的に「観たい」と思って再生している消費者がいるというのは、本稿で解説してきたような消費者を疲れさせてしまうような広告とは真逆に位置しています。

「テレビCMは興味ないけど、ポカリのCM流れたらついつい観ちゃうよね」って人も多いのではないでしょうか。

見る価値のある広告は、むしろ消費者から求められているのです。

キーワードは「広告なのに」

消費者に「広告なのに」と思わせることができれば、認知度向上と共に信頼を獲得できるでしょう。

バナー広告でPRと明記してあるのについつい押したくなり、その先には期待に応えるコンテンツが準備してある。YouTubeで流れた広告で面白くて気づけばスキップせずに最後まで観てしまった。そんな経験、みなさんも1度はあるのではないでしょうか?

自分も消費者としては理解しているはずなのに、自社で広告を出そう!と思ったときに同じ様に考えられないというのはよくある話です。

弊社では、マス広告からウェブ広告まで幅広い分野で魅力的な広告を制作しています。広告にお悩みの際はまずは相談だけでもOKですので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください!

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ライター紹介

山田

山田 桂士

マーケティング事業部ディレクター。前職は地方経済雑誌の記者。
戦略立案のほか、記事の校正作業や、編集全般を行っています。
夜眠るのが得意で、朝起きるのが苦手です。
人口減少という社会問題と、毛髪減少という個人の問題の解決が急務と考えています。

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