コラム
COLUMN
くまモン、お誕生日おめでとうございます
去る3月12日は、くまモンのお誕生日でした。2010年にデビューして早や10年。
昨日のことのように思い出される「ゆるキャラグランプリ」での優勝も、2011年の出来事です。
くまモンは、いまや押しも押されもせぬ、ゆるキャラ界のトップ。熊本県営業部長という肩書きもあって、実はまあまあ偉い人なのかもしれません。
小山薫堂さんや水野学さんという超一流クリエイター達の手によって生まれ、きわめて綿密な広告戦略のもとに作られた、全然ゆるくないキャラクターでもあります。
「ロイヤルティーフリー」での運用のため、熊本県内企業が自社製品などに無償でくまモンのイラストを使用できる、というのも画期的な試みでした。(熊本県のPRにつながったり、県産品のPR促進等につながると認められる場合に限る、という条件があります。)
余談かつ有名な話ですが、くまモングッズ第1号は仏壇だったのだそうですね。くまモン仏壇。
海を超える、くまモン人気
くまモン人気は、熊本県内どころか日本国内にさえとどまりません。
個人的な経験にもとづく体感値では、東アジア地域、特に中華圏ではかなりの認知度があるように思います。
ここ2、3年の間に訪ねた上海や香港、台湾の花蓮という街でも、くまモン(ちなみにくまモンは中華圏では熊本熊と書きます)を知っている人が何人もいました。
どこから来たのかと聞かれ、熊本と答えると「熊本熊の街じゃん!!」とか「熊本熊に会ったことある?私も熊本に行って会ってみたいの!!」的なことを言われるのです。
特に20代くらいの若い女性たちは、くまモンの認知度、そして好感度が高いと感じます。日本の「カワイイ系」カルチャーに親和性の高い層です。ここぞとばかりにくまモン柄のポーチでも出して見せれば、大盛り上がり間違いなし。国際親善の一翼を担ってくれます。
くまモンの街だから熊本に行ってみたい、とまで思ってもらえるのって、本当にすごいことだと思います。熊本熊、すごい。
いつしかくまモンの、そして熊本のファンになる
日本国内で言えば、逆のパターンもあります。
くまモン流行ってるけど別に興味ないんだよね、とか言いながら県外から遊びに来た友人が、くまモングッズを大量に買い込んで帰る。珍しくない光景です。
さらにそんな友人たちは、熊本から遠く離れた自宅に帰ってもなお、くまモンのシールが貼られていたから熊本県産のイチゴを買ったなどと言ってFacebookに「ゆうべに」や「ひのしずく」などの写真をあげてくれたりするのです。うっかりくまモンのかわいさに気づいてしまったばかりに、いつの間にか熊本のファンにまでなってしまう。熊本県産の農作物のPRをしてくれる。
くまモンというキャラクターと熊本県が切り離されることなく、ブランディングに成功している。まさに熊本県営業部長の肩書にふさわしい活躍です。
国境を超えて愛され、世界を平和にする勢いのくまモン。熊本の経済にどこまでも貢献するくまモン。
そしてその無敵のかわいさで、熊本に住む私たちをとにかく魅了しつづけるくまモン。地元に対する愛着の、よりどころのひとつになっているようにも思います。
誕生祭のイベントは残念ながら延期になってしまったけれど、くまモン、お誕生日おめでとうございます。
これからも、どうぞますますのご活躍を。
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ライター紹介
坂田 恵里
ライター兼雑用係。移住組のよそ者ですが、熊本が大好き。おいしい飲食店の情報を探すうちに肥後ジャーナルに出会った元読者です。
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