COLUMN

2020.09.01

中の人の顔や性格がわかる広報戦略 担当者のキャラクターで商品やサービスが売れる

山田 山田

企業の公式SNSアカウントを始めとする自社媒体での広報は、法人としての視点で極力人格を消して発信することが多いです。しかし、現在では担当者の個性を最大限活かしたブランディングも増えてきています。Twitterの人気企業アカウントなどは”中の人”にファンが付いていることも多いです。

本来であれば企業に所属している一人の担当者の個性を出すことはリスクが高いのですが、世の中の流れから重要視する企業も増えてきました。今回はこのような人で見せる広報戦略についてお話したいと思います。

中の人の個性を出して広報するメリット

企業アカウントを担当者、いわゆる”中の人”の個性をバリバリ出していく運用方法は最近かなり増えてきています。特にTwitterでは個性的なアカウントが度々話題になっています。ツイートの中には時事に絡んだ話題や、自社の事業とは関係のない発言も多いのですが、それが新しい客層の開拓につながっているケースも多いのです。

また、企業のブランド力向上にも効果的です。男性用のセルフケア商品TENGAも女性が広報担当者になり先人を切って広報活動をすることで、安心感が生まれ、どこか後ろめたいものからオシャレな商品へとイメージ転換を果たしています。

このように、広報担当者の個性を活かしたり顔と名前をしっかり出して広報戦略に取り組むことは従来の広報とは違った効果が得られるのです。

担当者に依存してしまうデメリットも

しかしながら、もちろんデメリットも存在します。一番は担当者個人に依存してしまう戦略であるということです。担当者の部署異動や転職によってうまく引き継ぎできず効果がなくなってしまうケースも少なくありません。

対策として複数担当者をつけてしまっても、うまく運用しないとキャラクターがブレブレになりファンがつきにくくなる可能性が高いです。

また、人選を間違うと全く効果が出ないどころか逆効果になる可能性もあるため、非常に難しいと言えるでしょう。

小さく始めることがポイント

それでも、しっかりキャラクターを売っていく戦略は重要です。

例えばスーパーで、トマトが2種類並んでいたときに、片方には「私達が作りました」と農家さんの顔写真が掲載してあり、もう片方は産地と金額だけだった場合、前者の方が信頼感がありませんか?それをもっと戦略的にやっていくイメージです。

これを自社に所属する人間がやることで、バックグラウンドに商品知識や業界知識がある状態で発言ができるので、外部にまるっと委託するよりも深みが生まれるのです。

いきなり反響を出すことは難しいので、小さなことからコツコツと初めて見るといいですよ!

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ライター紹介

山田

山田 桂士

マーケティング事業部ディレクター。前職は地方経済雑誌の記者。
戦略立案のほか、記事の校正作業や、編集全般を行っています。
夜眠るのが得意で、朝起きるのが苦手です。
人口減少という社会問題と、毛髪減少という個人の問題の解決が急務と考えています。

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