コラム
COLUMN
「地球の歩き方」はやっぱり名作だと思う
そろそろ1年近くたつというのに、新型コロナウイルスの勢いが止まりません。
むしろどんどん拡大して来ているのでは、というのは皆が感じているところでしょう。
感染症の流行で世界がダメージを受けるなんて、SFの世界の話だとばかり思っていたのに。
海外旅行ガイドブックの苦境
2020年に始まったCOVID-19によるコロナ禍は、想像を絶する負の影響をもたらしました。
海外旅行を取り巻く環境も、いつになく厳しい。ガイドブックもさっぱり売れていないようです。
しかし、そもそも旅行ガイドブックがあまり売れないという話は、ここ数年ずっと言われて来たようにも思います。
ネットに無料の情報がたくさん載っているし、SNSで情報収集して終わりという層も多い。
地図だって、ほとんどの国ではGoogleマップにアクセスできる環境さえ整えておけば問題ないのです。
お金を出して、冊子型のガイドブックを買う人はどんどん減っていたのかもしれません。
それでも、ネットで無料の情報がいくらでも手に入る時代であっても、何となく冊子になっているのが好きだという私のようなアナログな人間は一定数いるものです。
昨年出版されたのは「世界244の国と地域」なんていう、あらゆる海外旅行をふんわり包括して夢を見せてくれるようなタイトルでした。
思うように日本を飛び出すこともできない今、なかなかに名作でありました。
ガイドブックの新たな可能性
80年代から海外旅行のバイブルとして愛されてきた「地球の歩き方」が事業譲渡するというニュースが出た時、少なからずショックを受けたのは私だけではないでしょう。
ここへ来て、こんな本も買いました。「地球の歩き方 東京」。
外国人のような気持ちで、東京を眺める。いいものです。
これもなかなかに楽しい本ですが、海外どころか東京にもおいそれと出掛けられなくなってしまったことに、実にやるせない思いがします。
実際に持って歩くことはせずとも、家でパラパラとめくって楽しむ。妄想のよすがにする。
そんなポジションで、ガイドブックはとても役に立っています。
これまで何冊も購入し、旅のおともに持ち出して読んだ、大好きな「地球の歩き方」シリーズ。
ダイヤモンド・ビッグ社から学研グループへ事業譲渡がなされても、変わらず素敵な本を作り続けてもらいたいな、と思います。
いつかコロナがすっかり終息したら、思いっきり海外を放浪しよう。そんなイメトレをする毎日です。
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ライター紹介
坂田 恵里
ライター兼雑用係。移住組のよそ者ですが、熊本が大好き。おいしい飲食店の情報を探すうちに肥後ジャーナルに出会った元読者です。
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